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レポート
第1回LPガス料金問題検討会議事要旨
1.日 時: 平成12年2月23日(水) 14:00〜16:00
2.場 所: (財)エルピーガス振興センター 会議室
3.出席者:
[委員] 石井委員長、高須委員、菊池委員、木村委員、重松委員、宮川委員、浅野委員、竹越委員、兵頭委員、高木委員、村田委員、宮沢委員
[オブザーバー] 公正取引委員会取引調査室 大塚課長補佐
保安課液化石油ガス保安対策室 大林班長
公益事業部ガス事業課 佐藤氏
[事務局] (液化石油ガス産業室)滝本室長、高橋、米山、齋藤
(エルピーガス振興センター)黒田専務理事、磯部、桜井、中村
4.議 題: (1)LPガス料金問題検討会の設置について
(2)LPガスの需給動向と価格動向
(3)LPガス料金問題検討会における論点
(4)委員からの意見
(5)討論
5.議事要旨
(1)滝本室長挨拶
 この検討会の目的は、消費者と販売業者双方がLPガス料金とは何かを考ることにある。最終的には販売業者にとって、健全な発展の基盤になること、消費者にとっては安心かつ安全に使ってもらうことが、重要である。
 中間報告をまとめた際には、各県協会毎及び消費者団体でも議論をしてもらい、意見を出してもらって、それらを集約したい。
 また料金だけで判断するのではなく、保安・サービスも重要なポイントである。将来の業界及び消費者にとって、建設的な議論を期待する。

(2)石井委員長挨拶
 この検討会は、消費者及び業界にとっても重要な料金制度の問題であり、販売事業者の料金透明化に向けた取り組みの促進、コスト・需要構造に対応した料金体系の研究、消費者への理解増進の3つの大きな柱が課せられている。料金体系と料金水準、また料金の透明化に向けて、この検討会で検討し、業界、消費者双方にとってふさわしい制度ができればありがたい。

(3)事務局から資料説明

(4)業界側意見
都市部と、山間僻地とではコストが異なる。コストのかかる所では高くすればいいという議論もあるが、多くの消費者に同じような価格で買ってほしいというのが我々の考え方である。単に価格の比較だけでなく、サービス面の比較も必要だ。
販売事業者によっては100種類以上の料金体系があり、消費者から疑問を抱かれるのではないか。
LPガス料金は自由料金であるが、消費者は公共料金として捉えており、業者側と消費者側にミスマッチがある。料金の透明性については、、公共料金と比べて劣っている部分があり、検討する必要がある。最大の問題は、価格面の競争がなされていないということであり、情報の開示を如何にするかを消費者共々考えていかねばならない。事業者の選択についてもも分かりにくい。
事業者の立場で、選ばれるための条件整備をしていかねばならない。新液石法に基づく契約の内容を見てもらい、理解してもらうことが大事である。
料金が高い、安いということを議論するのはどうであろうか。都市ガスとの比較では前提を詰めた上で比較すべきである。但し料金体系を理解してもらう努力は必要である。エリアによって違いはあるが、現実に積極的な前向きの評価もある。
LPガスは都市ガスとは構造が違う。中小零細の業者が大半であり、全国隈無く供給するという重要な役割を果たしている。こういう構造を念頭に置いて議論願いたい。消費者にとって都市ガスも選択できる場合は、都市ガスとの比較は役に立つが、選択できない地区において、それぞれの価格の情報が必要なのかという視点も入れてほしい。

(5)消費者側意見
消費者にとって都市ガスとの比較ということではなく、適正な料金であるかどうかが大事である。取引をするためには書面交付により料金体系等、消費者が納得の上取り決めるのが自由価格であり、料金表も契約の内容も説明するのが、販売店の責務である。十分な説明がないため、不信感も生まれてきたのではないか。
寄せられる苦情の内容は料金が都市ガスに比べて高い、基本料金というものが分からない、業者を変えたら内部配管代を請求された、の3点が多い。基本料金について説明がなされていないことが問題である。また料金表については周知の都度配布してほしい。現在は保安に費用がかかり零細業者には負担になっている。保安に関する組合を作って、消費者にとって同一レベルのサービスが受けられるようにはならないか。
ある座談会で、書面交付について尋ねたが全員受け取っていないということであった。情報開示の問題があるが、一販売店まで危機感を持っているかどうかが問題ではないか。
料金表はもらっているが、領収書には基本料金が書かれていない。料金体系を明示しておけば、トラブルは起きない。自由競争とは言っても業者間で販売エリアを作っているようで、自由に業者を代えられないという事もある。

(6)学識経験者意見
LPガスは自由価格、自由競争であるが、公共性はかなりある。これが価格にどう影響を及ぼしていくのかを考えていく必要がある。また、もっと消費者からアクションを起こすべきである。消費者からアクションが起きるということが、価格が適正であるかどうかの拠り所にもなる。
市場エリアとして大都市周辺、中小都市周辺、山間僻地の三つに区分できるのではないか。できればこれら市場エリア毎の検討も必要があるのではないか。日常必需性という観点からすると、LPガスは公共性の概念に該当する。その点も踏まえて考えなければならない。市場エリア内での内部相互補助については、社会的にも厳しくなってきており、容認することは難しい。このような面から料金をどう考えていくかという問題もある。

(7)意見交換
料金という身近な問題に取り組んでいるが、一般には関心が薄い。この会を利用し、お互いの理解を深めることが重要である。
全ての業者が、消費者代表から指摘のあったような業者ではない、ということは認識してほしい。
これからは業者の選択だけでなく、保安やサービスを選択する時代になると思う。そういうことからも、明確な料金体系を持ち、きちっと説明することが大切である。
都市ガスは積極的に広報活動をおこなっている。LPガスの方ももっとやるべきではないか。
都市ガスに比べて、LPガスの方が事故率は少ない。一方料金は我々の調査では14%高い。供給形態などの違いがあり、高い安いは一概には言えない。今後都市ガスだけでなく、電気とも競争する中で消費者に選ばれるためには、安全と同時に、安価なものを安定的に供給していかねばならない。

(8)事務局からの連絡
論点ペーパーについては、本日の意見を踏まえ、加筆修正をした上で外部にも公開する。次回からは業界紙、他業界の方も傍聴可能ということで考えている。

次回開催予定 平成12年3月8日(水) 14:00〜
以上



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