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●平成21年度「LPガス自動車燃料用容器開発調査」の概要 |
(1)調査の内容 |
LPガスを燃料とするLPガス自動車用の燃料用容器(容器付属品を含む)の再検査についてCNG自動車等の様に車載のままで再検査することが可能かどうかの調査を行う。その結果、車載による再検査の可能性が認められた場合は、LPガス自動車用燃料容器の技術基準に盛り込むべき設計確認試験の項目、内容等を検討し、車載による再検査の可能性が低い場合には、その実現のための具体策を検討しとりまとめる、このため、以下の調査を行った。
1)LPガス自動車燃料用容器とCNG自動車の燃料用容器との再検査方法
の相違点、その理由等を検証した。
2)LPガス自動車容器として6年以上使用した再検査対象機器(容器付属
品を含む)の安全性、耐久性(寿命)等を調査した。
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(2)調査成果 |
1)再検査方法の相違の理由
○CNG自動車燃料用容器は、当初から車載による再検査を前提とした
容器の設計基準に基づいて製造されているが、LPガス自動車用燃料
容器は、当初から考慮されていなかった。
2)経過品(試験対象容器)の試験・検査結果
○容器の評価試験は日本の容器製造基準を基に、国連基準R67を加
味して実施。
結果:車載検査への変更の可能性を否定する要素は認められず。
○容器付属品の評価試験は、容器保安規則再検査基準及びLPガス自
動車構造取扱い基準に準拠して実施。
結果:車載検査への変更の可能性の可否は判断できず。
3)車載による再検査への変更の可能性
○限られた数のサンプルではあるが、試験結果から容器については、
6年間を超える耐久性の可能性があると判断された。
○現行のLPガス自動車燃料用容器は付属品も含めて再検査期間を
6年以上に延長することを可能とする基準がない。そのため、国連基
準R67等海外の検査基準を参考にして、我が国のLPガス自動車燃
料用容器の検査が如何にあるべきかを製造段階から検討し、新しく
設定することが望ましい。
○オーストラリア基準では、製造後10年間は容器を取り外しての耐圧検
査等の再検査はなく、途中3年毎に外見検査だけとなっており、今後
の検討の参考基準となりうる。
○現行の容器再検査行程では、基本的に車載による再検査は、極めて
困難である。
@具体的には、容器残ガス回収、付属品の取付・取外し、付属品の検
査及び作業が事実上不可能である。
Aバルブの取付位置等構造上の問題がある。車載検査できるようなレ
イアウト設計変更が必要である。 |
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