LPGC WEB通信  Vol.104  2023.01.04発行 

 新年のご挨拶
 新年あけましておめでとうございます。旧年中は当センターに対し、格別のご支援ご
協力を賜り、誠にありがとうございます。

 昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、国際エネルギー情勢を一変し、価格
高騰や供給途絶リスクなどエネルギー市場を揺さぶり続け、約3年に亘るコロナ禍も、
社会経済活動やエネルギー情勢に大きな影響を及ぼしてきております。カーボンニュー
トラル(CN)政策は、2050年の温暖化効果ガス、ネットゼロの方針の下、我が国でも
技術開発・投資によるエネルギー需給構造の見直しに向けた動きが始まり、エネルギー
毎の取り組みが進みつつある状況です。令和3年10月、CN対応を織り込む第6次エネル
ギー基本計画が閣議決定され、その中でLPガスもレジリエンスや環境特性等の特徴を
生かす取り組みが求められています。当センターは、こうしたエネルギー情勢への対応
やLPガスの特徴を生かす取り組みの一助となれるよう、着実に事業推進いたします。

昨年のLPガス国際セミナーは、コロナ禍で、無観客で事前収録した講演の配信としま
した。本年は、コロナ禍の現状を踏まえつつ、配信と4年ぶりとなる有観客を合わせた
ハイブリッド方式による開催を、3月7日~8日に開催予定です。テーマは「エネルギー
危機と低炭素化社会に向かうLPガスの選択と挑戦」とし、1日目はLPガス需給を中心
としたセッション、2日目はCN関係のセッションとし、それぞれ総括質疑を実施予定
です。アジアLPガスフォーラムとともに、最新のLPガス需給とCNに向けた取り組
み、アジア諸国の投資環境等の最新情報を発信する予定です。皆様の多数のご参加をお願
い申し上げます。

昨年、全国9地域毎に、一部ハイブリッドを含むWEB会議で実施したLPガス地方懇談
会は、「料金透明化・取引適正化」、「CN」という2つのテーマで、消費者や事業者、
行政の参加を得て意見交換を行いました。販売事業者調査は、経営実態、取引適正化・料
金透明化等について、国や関係団体のご協力を得て、約100社のヒアリングを実施、施策
検討に資する内容の把握に努めました。今年も、こうした国の委託広報事業を一層充実
させて参ります。

災害バルク導入補助事業は、補正と本予算で約40億円の補助金を、災害時の避難所、医療・
福祉施設等を運営する団体に交付予定です。本事業では、補助金制度の広報として、昨年
10月、東京ビッグサイトの危機管理産業展に出展を行いました。また既設の広報WEBサイ
トのデータ更新等も行いました。構造改善推進事業は、約5億円の補助金を、LPガス販売
事業の合理化・効率化に取り組む事業者に交付予定です。両事業とも、現在実施中であり、
その適正な実施に努めます。また、新たに政府の補正予算で措置された小売価格低減に資する
補助事業にも取り組みたいと考えております。

本年も当センターの各事業へのご理解とご支援をお願いし、LPガス業界の益々の発展と皆様
のご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。