LPGC WEB通信  Vol.58  2019.01.07発行 

 新年のご挨拶



 新年あけましておめでとうございます。旧年中はエルピーガス振興センターの事業活動にご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 さて、パリ協定を始めとする地球環境問題の国際的な議論が進展する中、国内では第5次エネルギー基本計画が閣議決定され、LPガスの位置づけや期待は引き続き高く、その役割を果たすための取り組みの深化が求められております。当センターは、エネルギー間競争時代において、LPガス産業の課題を解決するべく、示された政策の方向性に沿った形で、事業に取り組んできております。

 当センター主催のLPガス国際セミナー2018では、600名超の内外のLPガス関係者が参加、世界のLPガス需給動向、特に米国の輸出の増加が世界のLPガス海上貿易の流れを劇的に変えたことによるLPガス市場の変化や、アジアを中心とした新興市場における環境対応としてのオートガス、調理用、発電用などへの需要拡大の期待、新規需要としてLPガスを燃料とする船舶の開発状況に関する意見交換等が行われ、従来からの産消対話の重要性に、新たな視点が加わる会議となりました。今年も、LPガス国際セミナー2019を、3月5日~6日に大手町の日経ホールで開催いたします。テーマは「LPG市場の新たなチャンス~多様性への挑戦」といたしました。皆様の多数のご来場をお待ちしております。

 昨年全国9ヵ所で実施しました「LPガス地方懇談会」は、「料金透明化・取引適正化の現状と対応」、「災害対応の現状と課題」、「需要開拓」などのテーマごとに、消費者委員や事業者委員、有識者からプレゼンをいただき、エネルギー自由化時代にお客様から選択されるエネルギーとなるための対応や課題に関して、率直なご意見等をいただきました。今年も、お客様とLPガス販売事業者の信頼関係を一層高め、多発する災害時に最も強いエネルギーとして、その役割を果たせるよう、LPガスを理解していただく場としての「地方懇談会」や「講習会」を一層充実してまいります。

 販売事業者調査は、例年の通り、経営実態の調査に加え、液石法省令等の改正や取引適正化ガイドラインへの対応状況、人手不足状況下での集中監視システムやバルク供給の現況について調査を行い、WEBによる回答も可能な形で実施し、ご好評をいただいております。また昨年度に引続き、充填所の災害対応状況も調査しております。この結果は、新年度に改めてご報告いたしたいと思います。

 補助金事業のうち、構造改善推進事業については、2018年度は、例年より多い約5億7千万円弱の補助金を、集中監視システム、見える化システム、新サービスなどを整備する補助対象者に、交付決定しております。また、災害対応用バルク導入補助事業については、こちらも約5億7千万円弱の補助金を、災害時に避難所となる施設、病院、老人福祉施設などを運営する補助対象者に、交付決定しております。いずれの補助事業も、現在、補助事業の実施状況の確認作業に入っておりますが、引き続きその適正な実施に努めて参りたいと考えております。

当センターの国際・広報・調査研究など各事業成果は、会員向けメールマガジン「LPGC WEB通信」の配信やホームページ掲載等により、関係者の方々にご報告いたします。一昨年から開始しました「LPGC講演会」は、今年も皆様に関心の高いテーマに関する講演などを企画していきたいと考えております。これら当センターの自主事業も皆様の事業活動の一助となれば幸いです。

 今年も、エルピーガス振興センターの各事業へのご理解とご支援をお願いし、LPガス業界の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。