LPGC WEB通信 Vol.56 2018.11.12発行
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WLPGフォーラム ヒューストン大会の報告(前編) |
2018年WLPGフォーラムが10月3日(水)から4日(木)に米国テキサス州ヒューストンで 「 Tomorrow’s Energy Today(明日のエネルギーの現状) 」をテーマに開催されました。フォーラム及び展示会場の参加者は81ヶ国から1,251名でした。尚、展示会には93社が参加し、日本からはI・T・O㈱が出展されました。 また、フォーラムに先駆けまして9月30日(日)から10月2日(火)にWLPGAの2018年ヒューストン大会が開催されました。10月3日(水)に開催されたWLPGA年次総会におきまして、日本から日本LPガス協会の吉田専務理事がWLPGAの理事に就任されました。これまで理事を務められてきたアストモスエネルギー㈱の増田会長は同日をもって理事を退任されました。 2019年のWLPGフォーラムは9月24日(火)~26日(木)にオランダのアムステルダムで開催されます。 今回はフォーラムの内容を前編(1日目)と後編(2日目)に分け、今月号では前編(1日目)をお届けします。 |
展示会場の様子 |
年次総会 |
<第31回世界LPGフォーラム ヒューストン大会> 会場 :「ヒルトン・アメリカズ・ヒューストン」ホテル (Hilton Americas Houston) 日 程: 2018年10月3日(水)~4日(木) 場 所: 米国テキサス州ヒューストン テーマ: Tomorrow’s Energy Today (明日のエネルギーの現状) |
講演・討議風景 |
<フォーラム内容> |
10月3日(水) 於;「ヒルトン・アメリカズ・ヒューストン」ホテル 9:00-9:45 歓迎挨拶 10:15-11:45 ラウンドテーブル-明日のエネルギーの現状 進行:エスター・ブッシャー SHV Energy社 Esther Busscher, SHV Energy 今日の経済活動でLPGの果たす役割並びに今後の課題と展望(野心的な展開)について議論したい。例えば、まず米国については国内市場におけるLPGの活用が必要である。欧州では脱炭素社会が進み化石燃料が減少していく。輸送面では、いわゆるディーゼルゲートの問題で大気汚染対策が重要である。電化が進行する中で、オートガスでの挑戦をはじめとするLPGの対抗策が課題である。 (個別の概要発表) デビッド・ウィット IHS Markit社 David Witte, IHS Markit 米国ではシェールからLPGが産出されパイプラインで配送、輸出ターミナルから出荷されるのだが、さらに増産されるには抽出装置のキャパ増を必要とする。余談だが、中東、東南アジアからの供給はあるものの、中国のバイヤーは関税競争のあおりを受け10%程度高く買うことになる。米国のシェールは2020年以降生産が横ばいとみるむきもあるが、NGL需要は高まっているため、2020年には新しい掘削井が7千となる予想をしており、掘削技術がどこまで進歩するかの問題があるものの、2030年までは増産が続くと思う。一方、脱炭素の動きが始まるものの、原油生産は横ばいとみており、従来型の原油田も開発されるだろう。製油所生産も横ばいであり、石化原料用需要すなわちナフサからの転換次第では増えていく。 欧州は下降が続く、中東は世界のどこの地域で需要が増えるかによって生産体制が変わる。 脱炭素により、車のEV/ハイブリット化が進むが、現状ではLPGより天然ガスの利用シェアが高い。LPGは世界のエネルギーの2%を占めており、今後は過渡期エネルギーとして使われていく。残念ながら、現状では過渡期エネルギーとしては天然ガスの方が好まれている。石化向けにはオレフィン、クラッカー原料として使用される。そういう背景の中でも、LPGは2025年まで需要増が続き20~25%伸びるだろう。国・地域別では中国/米国では今後大きな伸びはなく、インド/インドネシア等の東南アジアでの伸びが高いだろう。新規需要として、オートガス/舶用燃料/発電燃料が伸びるが、天然ガスとの競争である。インフラが整備されている地域ではLNGが使われることになるようだ。LPGのネックは価格の季節変動が大きい点である。アフリカでは過渡期のエネルギーとして使用が増えるであろう。 ヘンリー・カボン DCC LPG社 Henry Cubbon, DCC LPG 欧州では家庭用の需要減が大きく3~5%の需要減となる。レジャー/バーベキュー用の需要は増えているものの、家庭で調理しない若者が増えており、天然ガスの配送網の整備が進んでいることもくわわり、LPGの全体需要は下落している。ただし、天然ガスの配送網も飽和に近づきつつあり、小さな町ではLPG使用となるであろう。オートガスはイタリア/スペイン/ポーランドで伸び、独/仏で減少、トラックでのLPG使用は難しいようだ。自動車は各国政府の規制が厳しく2030年までにEV化が達成する。各国で環境規制が強化され、石油ボイラーが使用禁止になったり化石燃料使用への課税が行われたりするので、産業用LPGの需要は増えていく。 次の変化はサプライチェーンのデジタル転換である。ミレニアム世代と呼ばれる80年代生まれは、ボンベを取りにいく習慣がない。携帯を活用いたデジタル通信で配送と販売を行う仕組みである。需要が5%減少する中で新たな投資は痛いが、市場は変革しており顧客の消費嗜好に合わせざるを得ない。家庭用が減少し商業/工業用需要が増えることへの対応も必要である。 スチュアート・ウェイディ Blossman Gas社 Stuart Weidie, Blossman Gas 米国市場においては化石燃料に対する戦争が始まっている。オール電化が進むということは、どうやって発電するかに繋がる。LPG業界には懸念事項はない。LPGは非常にクリーンなエネルギーなので、ためらう必要はない。技術革新によってLPGの活用が進む。それは、ハイブリット化による部分電化、オートガス、プラグイン・ハイブリッド車等である。EV車もバッテリーは蓄電池にしか過ぎず、LPGを使ったハイブリット化の方が合理的である。発電も、太陽光や風力といったグリーンエネルギーだけでは電力不足で、LPGを活用したハイブリットの方が効率的である。輸送でもハイブリット化の方が効率的である。化石燃料の中で一番クリーンなLPGが拡大していく。直面している課題にはハイブリット化で対応していける。 ランディ・トンプソン 全米プロパンガス協会 Randy Thompson, National Propane Gas Association 米国の協会として5年間の目標をつくり、5年後に40億ガロン増やすゴールを設定した。LPGは価格が変動するのに、電気/天然石ガスの価格は変動が少ない。LPGには価格の安定性が必要である。今は5年後を見極める必要があり、また今は種を蒔き水をやる時期であり、5年後にそれを収穫する(達成する)ことが目標である。 (Q and A) エスター・ブッシャー WLPGAが取り組んできたCooking for Lifeの活動等の事例もあるが、目標を設定し種を蒔き育てるという話は他にもあるのでは? ヘンリー・カボン ターゲットを設定し向かっていくことはよい。Cooking for LifeではWLPGAがターゲットを設定し、各国協会及び個別企業が対応していった。今後はコミュニケーション技術を磨いていく。 ランディ・トンプソン 全米協会としてのアクションプランは、協会と事業者が一体となって進むことにしている。例えば自動車ではスクールバスへの進出、家庭用では3~400万戸を電気からプロパンへの転換を図る。大事なのは消費者と接点を設けることである。 スチュアート・ウェイディ LPGを活用した技術を誰とどう進めるかが重要である。マリンエンジンへの活用等の革新的な技術の開発を紹介し、もっと市場に紹介すること、住宅用エネルギーの効率化を図ること、プロパンと他の再生可能エネルギーの組み合わせ等である。 ヘンリー・カボン パートナーシップとしては、若者世代への浸透と若者のアイデアの活用も重要である。 エスター・ブッシャー 欧州協会が2年前に学生と組んで、LPG自動車による体験旅行をソーシャルメディアを活用してPRした事例があった。 スチュアート・ウェイディ エネルギー会社、自動車メーカーと組んでハイブリット化、EV化の革新に努める。それはエンジン技術開発の分野にもあるし、サプライチェーンの拡大にもある。オポチュニティーとチャンスはいくらでもある。 ランディ・トンプソン 発電に関しては冬場の需要が多い。今後は電力会社の発電所に消費場所におけるLPG発電の組み合わせが有効になる。 (会場とのQ and A) 瑣末なQが多かったので省略します。 12:00-13:00 ワークショップパワープレイ:オートガス 12:00-13:00 ワークショップパワープレイ:デジタルコミュニケーション 12:00-13:00 ワークショップパワープレイ:バイオLPG この時間は参加者が各テーブルに分かれて討議しましたので報告は省略します。 14:15-15:15 パワープレイ:舶用燃料としての LPG 議論されたことは、以下の通り。マリンフューエルとしてのLPGは需要の牽引車となる。課題はバンカー燃料としての船舶への供給方法、プロパンの供給力と価格の安定性、LPGのエンジン用タンクに関する法規制の整備が挙げられた。小型船舶用のエンジンとしては開発済みで、今後はコースタル船のような中型船舶用エンジンの開発があるが、これは発電用エンジンと共有化できる技術で開発されることが討議された。 16:00-17:30 セッション1-プロパンの見通し 進行:アンバー・フェネル Origin Energy社 Amber Fennell, Origin Energy (個別の概要発表) フィル・ショウ Argus Media社 Phil Shaw, Argus Media 世界のLPG市場は300百万トンと統計されている。米国の増産ストーリーは続き14%生産がアップし、アジア需要は10%アップと強い一方、石化需要はLPG価格が高いので減少している。欧州の需要は横ばい、中東の供給も横ばい、ラテンアメリカの需要も横ばいの傾向である。2017の供給は米国が2百万トン増え、アジアのリファイナリー産LPGも増えたが、中東はフラットであった。2018は米国が記録を破り続けており、1-7月の伸び率は9%、年間で10%を越える。需要面では、アジアでは中国がPDH向けを主体に53百万トンの需要があり、インドは2百万トンの増、バングラデシュは絶対量を少ないが伸び率は高い。2017の世界需要の伸びは43%で、35%はアジアが牽引している。主要国の需要はもはや限界で、今後はバングラデシュやベトナムといった新興国の需要が増える。石化はナフサに対し価格競争力を維持する必要がある。オートガスは2017年に初めて世界需要が減少したように今後は落ち込んでいく。 結論としては、300百万トンの需給は増加、アジア中心に成長していくが、中国は米国との関税問題が今後どう影響するのか、IMO2020の影響がどうなるかが不透明な要素である。米国の成長は国内インフラの整備次第で、どこまで増えるかが決まる。 ロブ・ドナルドソン Targa社 Rob Donaldson, Targa 米国のインフラ整備について説明したい。Targa社は供給会社であり、ガス生産会社と協力してインフラを整備し、LPG/天然ガスを市場に出荷してきた。インフラは今後も整備していくし、輸出設備能力も増やす必要がある。米国内の生産コストは下がってきているので投資はできる。インフラ整備には時間がかかるので2019-2020にどこまで輸出能力が増えるのかが鍵である。尚、2018は9%以上の伸び率を期待している。 (Q and A) アンバー・フェネル 新規LPG需要の開拓状況について? モリー・モリス Equinor ASA社 Molly Morris, Equinor ASA IMO2020規制への対応で、米国ではLNG燃料船舶の開発については、2020年までは投資がおいつかず準備できていない。 ウォルト・ハート IHS Markit社 Walt Hart, IHS Markit IMO2020規制に関しては舶用燃料である全ての石油製品が影響を受ける。ナフサ、LPGにはプレミアムがつくだろう。大半は船舶にスクラバーをつけることで解決するだろう。スクラバー以外では、メタノール、LNG、LPGが使用されるが2020年のデッドラインまでに間に合うか疑問である。 モリー・モリス LNG燃料船をXMAR社と共同で建造し2020年の半ばに完成する。コースタル船も検討したが、経済性が合わない問題とエンジンが技術的に難しいことで断念した。 マイケル・パナス NGL Strategy社 Michael Panas, NGL Strategy 大型船舶にLPGバンカリングを検討しているが、問題があり全て解決できていない。発電用途も開発されているが、量的には多くない。2017-2018は供給過多になるはずが、異なっており価格も安くなっていない。 ホセ・ラモン・アランゴ パナマ運河庁 Jose Ramon Arango, Panama Canal Authority パナマ運河は2年前に拡張したが、計画時には米国シェールの増産は考慮していなかった。開通時には状況が異なり、米国の輸出の47%がパナマ運河を利用しており、その内の30%がLPG船である。パナマ運河は、米国のLPG、LNGに不可価値を付けることに協力している。 アンバー・フェネル 価格設定への影響について? フィル・ショウ LPGは原油価格の影響がいちばん大きい。原油価格が下がりそうにないので、LPG価格も大きく下がることはないだろう。サウジのCPはアジア向け価格であるが、アラムコはやり方を変えるつもりはない。MB(モントベルビュー価格)は米国内価格の影響も受ける。石化原料におけるナフサとの競合については、価格だけでなくインフラの問題があり、ナフサからLPGに転換できるか?PDHの生産コストが高くなればナフサクラッカーに戻る。 新規需要としてLPGバンカリングがあるが、主要な事業者がLPGバンカリングに投資すると聞いていない。 ウォルト・ハート LPGの価格については、LPGは副産物でなり、LPGの需要に関係なく天然ガスが必要であればLPGも増産され、その結果、LPG価格は下がる。需給が一致していないので、需要の増減が価格に影響を与える。LPGは原油と天然ガスに比較すると価格が乱高下するのである。LPGバンカリングの導入は、は乱高下する価格も大きな問題である。LPG発電は規模が小さく需要量が大きくない。LPGバンカリングもLPG発電も増加する供給量を吸収できない。PDHはナフサクラッカーとの価格競争である。 ロブ・ドナルドソン 価格については、LPGより石化の価格がどうなるのか聞きたい。これまで米国は生産コストが下がっているので石化に供給できてきた。現状のコストであればLPG生産者は$40/bblでも$26/bblでも対応できそうだ。 モリー・モリス 船価が3.5百万$の時代もあったが、フレイトは米国の輸出が増えていくので今後は上昇していくと思う。船価は12百万$になることも予想している。 マイケル・パナス LPGの余剰生産量がどこに流れるかでフレイトも変わる。2020年までは輸送量が増えるのでフレイトも上昇する見込みである。 (会場とのQ and A) Q:IMO2020は期限まで時間が短いが、達成できるのか? モリー・モリス 規制が議論されているときは2025年までは変化がないと思っていたので、急遽期限が2020に設定され、期間が短く正直、驚いているのが実情である。 フィル・ショウ 決定権(権力)をもつ国連が一方的に決めてしまい驚いている。現状では準備ができていないが、マーケットが良い提案を出してくれることを期待している。 Q:CPがベンチマークであり続けるのか? 2030年のベンチマーク価格は? フィル・ショウ まずサウジはCPを変えるつもりは一切ない。カタール等の他中東国は既にCPと複数の指標を組合せ活用している。2030年には最も重要な価格指標がでてくるのでは? ただし、サウジCPは2030年も変わらない。 Q:プロパンとブタンの需要予測は? ウォルト・ハート ブタンよりプロパンの方が需要が拡大する。需要の伸びが大きいインドはP/Bミックスで供給されていが、米国の需要はプロパンのみである。供給面では、プロパンは十分貯蔵されているがプロピレンの貯蔵は少ない。 ロブ・ドナルドソン 供給者として、米国でプロパンが拡大することはよいことであり、米国の新規プログラム需要拡大の動きを歓迎する。世界中でプロパン需要が拡大することはよいニュースである。米国で実際にプロパンを拡大する動きは、困難を伴う挑戦である。 フィル・ショウ 英国・EUではプラスチック使用減の動きとの戦いである。この動きは石化製品の分野に影響する。 モリー・モリス 2050年まで人口が大きく伸びるのでLPGの需要は増える。反する動きとして気になるのはプラスチック問題である。 Q:脱炭素問題がLPGに与える影響? ウォルト・ハート 脱炭素問題は一見するとLPGにとって良い方向に見えるが、LPG生産は天然ガス/原油生産と連動しており、脱炭素の動きはLPGの減産と繋がる。生産されるプロパンが減少すると新規需要開拓した船舶燃料、発電燃料の需要に対応できなくなる。 Q:PDHはプロパンの需要を高めたか? ウォルト・ハート PDHプラント数は、少なくとも今後1年間は増え続けるので、石化原料向け需要は今後10年間増えるはずであるが、実際は石化原料としてのLPGは他製品との争いである。 Q:バイオLPGの予想は? ウォルト・ハート バイオLPGはセルロースと廃棄物から生産される。160億$のプラントでMTBEを生産することが主目的。原料となるバイオマスが安くないとペイしない。LPGを作るのに適しているか疑問である。事業者も強気ではない。 フィル・ショウ バイオLPGの動きに賛同する。供給サイドから見るとニッチなマーケットではあり、供給は難しい。バイオLPGは、まず需要開拓から入る方がよい。 Q:中国の外貨問題の影響は? フィル・ショウ まずは米中貿易戦争、関税競争の問題である。今、関税がかからない方法で迂回して輸入されており、そのスキームが続くであろう。 ウォルト・ハート LPGではブタンは米国は中国に売っていないので問題なし。プロパンは年間320万トン売っていたので、他国に売らなければいけなくなった。米国は日本、韓国に売っており、契約増に時間がかかるだろう。そうすると米国LPG価格は下がる。一方、中国へは中東と豪州の供給が増える。 マイケル・パナス 中国にとっては、米国品よりイラン品の輸入が減少するインパクトの方が大きい。 Q:パナマから見たLPGマーケット?カナダ産品のアジア進出? ホセ・ラモン・アランゴ カナダについては新しい事象であるが、短期的にはパナマ運河に与える影響は少ない。パナマ運河にとっては関税戦争による中国輸入減少の影響も考慮する必要がある。パナマ運河を通行するLPGは、2018年は20%増えており2019年も更に増えるとみている。したがい、カナダからのアジア輸出がパナマ運河に与える影響は少ない。長期としては、経済要因もあり見通しはつかない。 ロブ・ドナルドソン カナダではLPGは鉄道を使って輸送し輸出しているので供給に限界がある。つまりカナダと米国では輸出の規模が大きく異なる。今後、米国からメキシコ、チリ等のラテンアメリカ諸国への輸出も増える。 Q:供給余剰の解消対策? マイケル・パナス WLPGA(世界LPG協会)、各国LPG協会が政府と組んで需要拡大の声をかけることが大事である。 デビット・タイラー WLPGA David Tyler, WLPGA 世界のLPGは需要の45%が家庭用あり、そこには大手販売事業者が供給している。WLPGAとしても業界でのタイアップに加え、最近では国連弁務官ともタイアップし需要開拓に取り組んでいる。 |
(調査研究部/亀川 泰雄) |