LPGC WEB通信  Vol.21  2015.12.10発行 

石川県金沢市で講習会を開催

 今回は、石川県「金沢生活学校」(代表 浦 澄子氏)からのご依頼で20名の参加者を集
めての講習会となりました。受講者は、LPガス世帯、都市ガス世帯、オール電化等多彩な構
成でした。当日は「災害に強いエネルギー」をテーマに、過去の災害時の教訓、その教訓を基
にLPガス業界が取り組んでいる供給体制の強靭化の現状(都市ガスとの比較も交えながら)、
大規模地震が発生したときに備え、消費者としての常日頃からの心構えと、平穏無事な今こそ
備えておくべきこと等について講習しました。
 LPガス世帯だけでなく、都市ガスの消費者、オール電化の消費者も災害対応についてはか
なり関心が高いことが改めて認識された講習会でした。ここでもオール電化の消費者から、い
ざというときオール電化の家庭では、どのようにLPガスを使えるのかという声が上がりまし
た。今後の業界活動にとって大変参考になるご意見です。

□開催日    平成27年9月2日(水)13:30~15:00
□受講者    20名
□開催場所   石川県女性センター
□石川県概況  全世帯数    455千世帯(平成26年、住民基本台帳)
        LPガス世帯数 285千世帯(LPガス世帯比率 62.6%)
        家庭用消費量  140千トン(平成26年、日本LPガス協会)
□講習内容   ○LPガスの供給の現状
         (日本のLPガスの輸入及び備蓄体制の現状等)
        ○災害に強いLPガス
         (東日本大震災の教訓、供給体制の強靭化の現状とその内容等
          LPガスで電気を起こせる実例の紹介、ご家庭の災害対応3点セット、
          その他の災害対応LPガス機器の紹介)
        ○消費者の皆様にお願いしたいこと
         (地震が発生した時の心構え、常日頃からの心構え、身の周りの安全確
          認、地域の災害対策の確認等)
        ○LPガスは環境に優しいエネルギーです




1.受講者の構成は、多彩!
 参加された受講者の方から(正式にはアンケートにご回答いただいた方)ご利用エネルギ
ーを聞きました。結果はLPガス、都市ガス、オール電化と多彩でした。金沢市は都市ガス
の供給網が設置されており(普及率約45%)、またオール電化もかなり普及しているよう
です。
 回答いただいた方の利用エネルギーは下記のとおりでした。
 
  □LPガス        6名
  □IHヒーターのみ電気  5名(LPガス3名、都市ガス2名)
  □オール電化       5名
  □都市ガス        4名
  □無回答         0名


2.受講者に訊いてみました!・・・どれくらいご存知かな?
 お客様がどれくらいLPガスのことを知っているか、特に災害対応や身の回りのLPガス
に関すること等をどこまでご存知かを確認することと、もしご存知でないときは、以後記憶
にのこるよう効果を期待して、講義の途中で色々と質問を投げかけました。
それらの概要はおよそ下表のとおりです。



3.受講者の皆さんのご感想は?
 講習会を終えてから、皆さんのご意見ご感想をお聞きしました。

 ①LPガスについて正確な理解ができた(都市ガス、IHヒーターのみ電化)
 ②今まで知らなかったことが多々ありました(都市ガス)
 ③資料が豊富で分かり易かった(都市ガス、IHヒーターのみ電化)
 ④LPガスのことが少し分かったような気がします(オール電化)
 ⑤災害時のLPガスの使い方についてもっと聞きたい(オール電化)
 ⑥オール電化の家庭には、LPガスがどのように使えるのか、また器具貸出の店もわからな
  い(オール電化)
 ⑦安心できること、とクリーンであることがよくわかった(LPガス)
 ⑧災害がないので安心しているが、今こそ対応の準備が大切だと思いました(オール電化)
 ⑨エネファームに関心を持ちました。プロパン会社に聞いてみたいと思います(LPガス)
 ⑩都市ガスもLPガスも普段、何気なく使っていたので、今後は関心をもっていきたいと思
  います(都市ガス)
 ⑪今まで関心が少なくて、今日の講習会で興味が出てきました(LPガス)
 ⑫時間内に終わらせてください(LPガス)
・・・すみません!時間オーバーして

 講習会終了後、役員の方から「大変勉強になりました。これからの活動に大変参考になりま
す。」とのコメントをいただきました。
少しでも地域の皆さんのお役に立てることが出来ました。講習会の効果がありました。

4.講師からも一言
 ①「災害対応は、消費者であり地域住民である皆さん自身の問題です!」
  LPガス業界では、東日本大震災を教訓に、各都道府県の自治体に対してLPガス災害対
  応設備の導入促進を図っています。しかし、LPガス販売事業者だけの力では限界があり
  ます。やはり、地域住民である皆さんの協力がどうしても必要です。避難所、公共施設で
  の災害対応設備の導入は、他人事ではなく、皆さん自身の問題です。是非ともご助力して
  下さい。

 ②「ご自分の目で、ご自分の足をつかって確かめてください!」
  あなたの住む市町村では、災害時のLPガスの役割や位置付けは明確になっていますか。
  分からないことは市町村の防災担当者に聞いてください。町内の自主防災会で話合ってく
  ださい。ご自分の目で、ご自分の足を使って確かめ、万一の災害に備えましょう。

 ③「地域のLPガス中核充填所を見学して、その機能を確かめてください。」
  国の新しいエネルギー基本政策で「LPガスは最後の砦」と明記されましたが、地域の皆
  さんの身近で、最後の砦の大役を担うのが「中核充填所」です。
  是非、見学されてその機能をご自分の目で確かめ、万一の災害に備えてください。


 (広報室/広端 栄)