LPGC WEB通信 Vol.16 2015.07.10発行
|
平成27年度 第一回理事会、定時評議員会 開催報告 |
一般財団法人エルピーガス振興センターの「平成27年度第一回理事会」が、去る6月1 0日に開催されました。 午後12時00分から理事会が開催され、平成26年度事業報告 及び決算報告及び公益目的支出計画実施報告の件、理事選任の件、監事選任の件及び定時評 議員会招集の件の議案を審議し、全会一致で承認をいただきました。 また、6月25日に「平成27年度定時評議員会」が開催され、松澤理事長の挨拶後、下記 4議案の審議を行い、全ての議案は全会一致で承認され、滞りなく終了致しました。 |
||
記 | ||
第1号議案 平成26年度貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)の件 平成26年度事業の実施結果を総括して収支決算をまとめた結果、当期末(平成27年3月 31日現在)の正味財産期末残高は269,418千円となり、前期末より52,255千円の減少 となりました。 第2号議案 理事選任の件 今回は理事の改選期にあたり、新しく理事が選任されました。 第3号議案 監事選任の件 今回は監事の改選期にあたり、新しく監事が選任されました。 第4号議案 評議員選任の件 今回は評議員の改選期にあたり、新しく評議員が選任されました。 ◆平成27年7月6日の理事会(書面決議)で新しい理事長、専務理事が選定されま した。 理事長・・・松澤 純 専務理事・・嘉村 潤 ◆新役員(平成27年7月8日) |
||
個別事業報告 | ||
(1)技術開発事業 バイオマス混合LPガス有効利用システム開発調査 LPガスを混合することによるバイオマスエネルギーの有効利用に関する国内外の動向 をフォローするとともに、日本LPガス協会/バイオ燃料専門小委員会に参加し、報告及 び意見交換を行った。 (2)調査研究事業 石油ガス流通・販売業経営実態調査 LPガス販売事業者の経営状況と抱える諸問題についてアンケート調査を実施し、経年 比較を含む結果の取りまとめを行った。先に決定された「エネルギー基本計画」を背景に、 特にLPガス販売事業者における経営の合理化、近代化を図り、LPガスの低廉で安定的 な供給に資する情報を把握するため、LPガス販売事業者の経営実態を検討し、結果を取 りまとめた。 また、現状におけるLPガス小売価格の実態調査を行い、今後のエネルギー間競合時代 における消費者利益の増進を通じた小売価格のあり方について検討するための基礎資料と して、結果を取りまとめた。 (3)普及啓発事業 石油ガス流通合理化調査 LPガスの取引の適正化を図るため、生活現場における消費者の問題意識の把握に努め、 適時適切な情報の提供と安全安心な利用の推進について周知と啓発を行った。 1)講習会の実施 全国各地の消費者団体、地方自治体、事業者団体等へ開催案内を送付し、各団体の要 請によりLPガス講習会を計26回実施した。LPガスについて知識のない方も含めて、 よりLPガスについて理解を深めていただくため、基礎から分かりやすい説明を心掛け た。また、申込みテーマとしては「災害に備えた防災対策とLPガスの役割」「LPガ スの基礎知識と災害時の対応について」「米国シェールガス革命のわが国LPガス産業 への影響」等に多くの要望がよせられ、より重点的に説明し理解を深めていただく工夫 をした。 2)情報普及活動の実施 啓発のための各種刊行物を作成、配布するとともに、ホームページに掲載し、広く情 報発信を行った。 ・「LPガスのある暮らし」訪問勧誘編~違法勧誘から身を守る!安心して使う身近な LPガス~ 平成26年7月 35万部発行 全国約6,000ヶ所の消費者団体、地方自治体等へ送付 ・「LPガスガイド」 平成27年3月 ホームページに掲載 3)石油ガス懇談会の実施 全国9経済産業局管内(関東は2ヵ所、九州及び沖縄を合同開催とし、計9ヵ所で実 施)において石油ガス懇談会を実施した。LPガスの流通や取引等の諸問題について消 費者の問題意識を共有化するとともに、消費者と販売事業者の信頼関係をより一層深め るべく、事業者・消費者・行政等に出席していただいた。また、エネルギーを巡る環境 変化(第4次エネルギー基本計画)を踏まえ、事業者委員には「LPガスの地域密着型 産業としての地域貢献への期待」、消費者委員には「地域を支える頼れるLPガスへの 期待」をテーマに報告していただき、議論する中で関係者相互の理解増進に努めた。 (4)国際協力・交流事業 1)LPガス国際交流事業 ①国際セミナーの開催 LPガスに関わる産ガス国、消費国、調査機関、海運会社や世界LPガス協会等の 国内外13社・機関より講演者を招へいし、第20回「LPガス国際セミナー201 5」(於東京プリンスホテル)を平成27年3月5日~6日の両日に亘り、過去最多 の約634名の参加を得て開催した。 今年度は、「成長するLPガス市場―その過去・現在・未来を考える」をテーマと し、国内外のLPガス関係者による発表と活発な質疑が行われた。中でも、基調講演 で「新オイルショック」後のLPガス市場の予測は、エネルギー需給に与える影響が 多少考えられるものの、シェールガス随伴LPガスの増産とインフラの充実により輸 出の既定路線は不変であるとの講演が大きな安堵感を与えたようだ。また需要を牽引 するアジアの消費国からの講演に参加者から大きな関心が示された。 移動電源車、オートガス車両の展示に加えて、今年度はLPガス関連機器の展示も 行った。とりわけ、保安・安全の観点から海外からの参加者にも関心を持たれ、製品 の説明等を機器関係者から熱心に質問などが行われた。 ②事後対話事業 平成26年6月のIHSのアジアセミナーと10月の世界LPガス協会のマイアミ フォーラムに参加した。 アジアセミナーの参加者登録は143名で、米国産シェールLPGの輸出意欲とア ジアマーケットの需給バランスが主な内容であった。 世界LPガス協会のフォーラムでは、アジア・大洋州、欧州、米、中東、アフリカ 諸国等から55カ国の参加があり、参加者は約2000名であった。日本からは70 名を超える参加があった。フォーラムに併設されたブース展示会場には120ブース が揃い日本からは3社が出展した。本フォーラムでは、分野別のテーマに従って発表 と熱心な質疑応答が繰り返され最新情報に触れることができた。各国参加者との対話 を実施し、併せて国際セミナーへの招聘活動も行った。 2)国際協力事業 マイアミで開催された世界LPガス協会のフォーラムで、松澤理事長がWLPGA理 事に就任した。 韓国LPガス協会他より日本のLPガス消費に関する問い合わせについて、関連団体 の協力を得て、回答する機会が複数回あった。また国内供給機器メーカーの依頼で海外 のLPガス企業を紹介し、ミーティングを実現した。 (5)自主事業活動 LPガス消費者を対象に、エネルギーの消費実態やLPガス取引の適正化、また、災害 時のエネルギー源等に関する調査業務を請負い、家庭用及び業務用についてヒアリングを 実施し、分析・評価等を行った。 (6)広報活動 1)研究成果発表会の開催 第24回研究成果発表会を平成26年10月17日、虎の門ツインビルディング・カ ンファレンスホールにおいて開催し、144名の参加を得た。 青山学院大学/内山教授が「SNS時代のコミュニケーション 意識されるLPガスへ」 と題する特別講演を行った。 あわせて、当センターの平成26年度の国際協力事業、調査研究事業を中心に、成果 を広くLPガス関係者に発表した。 2)LPGC WEB通信の配信 賛助会員及びLPガス関連団体等を対象に、当センターの調査研究や事業成果等につ いて「いち早く、ビジュアルに、そして多くの方々に」をモットーに情報提供のための メールマガジンを4月から毎月配信し、3月までに第12号までを発信した。 3)その他活動 当センターの組織体制や事業などの状況についてホームページに掲載し、一般への情 報公開を行った。 また、LPガス関連団体の会合等に適宜参加し、情報収集に努めつつ、当センターの 事業について広報活動を行った。 |
||
(総務部/畑中)
|