LPGC WEB通信  Vol.6  2014.09.10発行 

 都市ガスエリア(大阪府)で講習会を開催

 受講者の大半が都市ガス世帯という「はびきの生活学校」(美村会長)から、普段活動して
いる内容に、災害時の対応についての勉強会を取り入れたいとの連絡を受け、「災害時に役立
つLPガス」をテーマに講習会を開催いたしました。
 講習会では特に、LPガスと都市ガスの比較を含め、LPガスの災害時における有用性を重
点的に説明いたしました。

 □開催日     平成26年7月23日
 □受講者     31名
 □開催場所    大阪府「羽曳野市市民会館」3階 会議室
 □大阪府概況   全世帯数 3,935千世帯(平成26年7月)
          LPガス世帯数  313千世帯(平成23年度)
           ※LPガス世帯比率 8.0%
          LPガス消費量  244千トン(平成23年度)
           ※家庭業務用消費量


会場「羽曳野市市民会館」(大阪府羽曳野市)

都市ガス世帯が80%以上での講習会は初めて
 受講者の利用エネルギーは下記のとおりです。大阪府区内は都市ガスエリアであり、受講者
の大半は都市ガス利用でした。LPガス使用世帯はわずか1件・3%で、このような都市ガス
利用者の方々を集めての講習会は初めての試みとなりました。

  □LPガス    1名( 3%)
  □都市ガス   26名(84%)
  □オール電化   4名(13%)

 講習会のテーマは「災害時に役立つLPガス」でしたので、下記内容でスライドを中心に説
明いたしました。
 ただし、日頃他のエネルギーについて考える機会がほとんどないということから、LPガス
の基礎知識も合わせて話をしました。

(1)LPガスの概要(基礎知識)
(2)東日本大震災の経験に学ぶLPガスの災害対応性(今回の重点テーマ)
(3)LPガスの安全性と保安


真剣に講義を聞いていただいた生活学校の皆さん

 
熱心に聴講していただいた受講者の皆さん

 
受講者から熱心な質問もありました

受講者からのご意見・ご感想
 ①災害時のLPガスの必要性が良く分かった。
 ②災害時におけるLPガスの必要性を感じました。とりあえずカセットコンロとガスを購入
  しておこうと思います。
 ③LPガスは無関係と思っていましたが、いつも使用しているカセットボンベの最低5本位
  の確保を改めて確認したいと思います。
 ④まずカセットコンロを買い求めて予備においておこうと思いました。ありがとうございま
  した。
 ⑤ 町会の方に聞いて頂きたいと思いました。また説明をして頂く機会をお願いいたします。

都市ガス世帯はカセットで十分と思っている?
(1) 受講者の大半が、復旧までの時間がかかると予想される都市ガスエリアであることか
  ら、「避難所等へLPガス施設の常設」について……を中心に話しました。
   特に、避難指定所(学校、公民館、病院、スポーツセンター、福祉施設、道の駅等)に
  おいて普段からLPガスを使っていただくことが、いざという時の備えとして、いかに重
  要なのか……という点も強調して講習会を進めました。

 
当日の講習会で活用したスライド

(2)今回の講習会では、いざの時の「最後の砦」としてのLPガスの役割については、ご理
  解をいただいたものの、大半の方がカセットコンロの常備に留まりました(これも大切で
  すが)。
  カセットガス1本の容量は0.25kg、対してカセットコンロの燃焼量は1500~3500kcal/h
  (0.13~0.3kg/h)ですから、全開で燃焼させると1本が1~2時間しか持ちません。意
  外と少ないのです。
  その意味でも、公共施設等へのLPガス設備導入(災害対応バルク等)については、都市
  ガスエリアでこそ重要であり、施設運営者等を対象とした講習会などの必要性を強く感じ
  ました。

(広報室/冨田)